教養を身に着ける
詳細はこちら

【図解付き】分析におすすめのビジネスフレームワーク10選を解説

オススメ記事
この記事は約9分で読めます。
スポンサーリンク

ビジネスマンの方は、ビジネスフレームワークを使うシーンが多いかもしれません。

しかし、そもそもビジネスフレームワークにはどのような種類があるのか、どのように使用するか、をしっかりと理解している人は少ないように思えます。

この記事では、より実践的なビジネスフレームワーク10選を紹介します。

図や表を用いて解説しているので、分かりやすく学べます。

スポンサーリンク

フレームワークとは

フレームワークにはそもそも、枠組みや構造といった意味合いがあります。

そして、ビジネスフレームワークとはビジネスで役に立つような枠組みです。

つまり、アイデア創出や新規事業立案、競争戦略策定などのビジネスにおいて重要な作業を、効果的に行うことができるのが、ビジネスフレームワークなのです。

ビジネスフレームワークとは、企業分析や戦略策定などビジネスにおいて重要な部分を、論理的に効果的に行えるように作られた枠組みを指す

この記事で紹介するフレームワークは、そのまま企業の事例に当てはめることで、漏れなくダブりなく(MECEに)、現状分析を行うことができます。

ビジネスの分析や企業調査は、ある程度の決まったパターンが存在していることが知られています。

フレームワークは、ビジネスの持つパターンを落とし込んで作られたものなので、誰でもロジカルに質の高い洞察をすることが可能なのです。

スポンサーリンク

フレームワークの使い方

フレームワークは分析をすることに適しています。

しかし、フレームワークを使って現状分析をして洞察を得て学びを深めるだけでは意味がありません。

企業の目的は利益を高めることであり、分析自体には価値がありません。

フレームワークを使うのであれば、分析より先の戦略策定とその実行までを考慮すべきでしょう

企業とは実践を通して初めて変化し、売上を伸ばすことができます。

くれぐれも、分析だけで満足することがないように注意しましょう。

スポンサーリンク

ビジネスフレームワーク10選

それでは、ビジネスフレームワークを具体的に見ていきましょう。

各フレームワークは図表でも解説しているので、そちらもご参照ください。

フレームワークは言葉ではなく、図表で見た方が理解が深まります。

3C

3Cとは、customer(顧客)、company(企業)、competitor(競合)の3つの要素から成り立つフレームワークです。

ビジネスにおいて特に重要な3つのステークホルダーの関係性を示すことができる便利な図解です。

これら3軸から企業を分析してみると、新たな視点が得られるかもしれません。

また、定期的にこれらの関係性を見直すことも重要でしょう。

3Cは重ね合わせることで、さらなる洞察を得ることができます。

上記のように構成された3つの要素の重ね合わせ部分は、それぞれ別の意味合いを持ちます。

例えば、一番中心の部分(顧客、企業、競合全てが重なっている場所)は、いわゆるレッドオーシャンです。

誰もが注目しており、競合が激しく軽い気持ちで飛び込むと滅多打ちにされます。

一方、その右にある重なり部分(顧客と企業が重なっている場所)はブルーオーシャンです。

競合が進出していませんが、確実に需要が存在しているため、狙い目でしょう。

5F

5Fは、ファイブフォース分析(Five-Force)の略語です。

売り手、買い手、競争業者、新規事業者、代替品の5つの要素から、企業の外部環境について分析するフレームワークです。

通常のリサーチでは忘れてしまいそうな、代替品などの要素も考慮している部分が、フレームワークの有効性を示しています。

経営学の教授であるマイケル・ポーターが創り出したこのフレームワークは、今でも多くの企業にて採用されています

あなたの企業を当てはめて分析してみると、新たな洞察を得れること間違いなしでしょう。

なお、5Fに関しては、こちらの記事で詳しく解説しているので、興味のある方はこちらもどうぞ。

PEST分析

PEST分析とは、Politics(政治面)、Economics(経済面)、Socio-cultural(社会面)、Technological(技術面)の4要素からなるフレームワークです。

政治面や社会面など、ビジネスに多大なる影響をもたらすが、普段は軽視されがち部分を把握することに適しています。

PEST分析は主に、長期的な戦略を策定する際に用いるのが良いでしょう。

SWOT分析

SWOT分析とは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4要素から成り立つフレームワークです。

企業の内部環境と外部環境を、ポジティブとネガティブの観点から分析することができます。

内部環境はStrength(強み)、Weakness(弱み)、外部環境はOpportunity(機会)、Threat(脅威)が関連します。

VRIO分析

VRIO分析は、 Value(経済価値)、Rarity(希少性)、Imitability(模倣困難性)、Organization(組織)から成り立つフレームワークです。

このフレームワークでは、これら4つの要素のどれに当てはまるかを考えることで、企業と競合他社との立ち位置が分かります。

競合の中での立ち位置は、主に競争劣位、競争均衡、一時的競争優位、持続的競争優位、に分けられます。

企業は、持続的競争優位を目指すべきでしょう。

おすすめ情報
GLOBIS学び放題なら…

  • GLOBIS限定のトップ経営者の講義を聴ける
  • ビジネス書1冊の値段で2700以上の動画コンテンツを視聴できる
  • 14万人を超える会員数を誇り、初級から実践まで様々なレベルに対応している

まずは7日間の無料体験から始めてみましょう。

まずはお試し 

AIDMAモデル

AIDMAモデルとは、顧客が商品を購入するまでの流れを表わすフレームワークです。

Attention(注意)、Interest(興味)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)から成り立ちます。

企業は、自社の商品が実際に購入されるまでの流れを把握することで、どこに問題点があるのかを考察することができます。

AIDMAモデルには5つのステージがあり、各ステージによって打てる施策は異なってきます。

この中のどこにボトルネック(問題の根本原因)が存在し、売り上げを下げる原因になっているのか、を考えましょう。

ちなみに、現在であれば顧客の声は拾いやすくなっているので、有効性が高まっているフレームワークとも言えるしょう。

バリューチェーン

バリューチェーンは、企業が価値創造する一連の流れを示すことで、企業内部の強み弱みを把握できるフレームワークです。

顧客が商品を購入するまでの流れと同じく、企業が商品を生産して販売するまでの流れにも、確実にボトルネックは存在します。

企業内の構造をしっかりと理解することで、戦略の質も上がっていくでしょう。

バリューチェーンは、企業の内部環境を俯瞰できることが優秀なフレームワークです。

通常の業務では一辺倒になりがちな視点を、広げてくれるのです。

鳥の目で観察することができれば、特定の部署だけの問題点や、組織前提でも課題なども把握できるでしょう。

また、バリューチェーンについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

アンゾフの成長マトリクス

アンゾフの成長マトリクスは、縦軸に新市場と既存市場を、横軸に新製品と既存製品をとった4象限マトリクスです。

企業がどの象限に属する商品を開発・販売するかがポイントとなります。

例えば、新市場と新製品では、企業は多角化の経営方針をとったことになり、既存市場と既存製品を選んだ場合は、市場に自社商品を浸透させていく方針となります。

通常の企業は左下(既存市場と既存製品)に属しています。

そこから突然に右上の多角化を目指す場合が多く見られますが、これはあまり良い戦略とは言えないでしょう。

突然の市場変更、製品変更はリスクが高すぎるからです。

このフレームワークから考察すると、一軸ずつずらしていくことが効果的な戦略だと言えるでしょう

BCGマトリクス

BCGマトリクス(PPM分析)とは、世界トップのコンサルティング企業であるボストン・コンサルティング・グループの頭文字をとったマトリクスであり、この企業が開発したフレームワークです。

縦軸にマーケットの成長率を、横軸にマーケットシェアをとることで、新しい洞察を導き出してくれます。

それぞれの象限には、負け犬、問題児、金のなる木、花形、という直感的な名称が与えられています。

例えば、マーケットが成長しておらず、企業のマーケットシェアも低い場合は、負け戦をしていることになります。

大きな利益もでないまま、ただコストだけがかかるため、この象限は負け犬と呼ばれるのです。

このフレームワークでは、自分たちの商品がどこに属するのかを分析すると同時に、どうすれば更に良いポジションに移れるかや、そのポジションを維持するためにはどうすればいいのか、といった考察も可能なります。

7Sフレームワーク

7Sフレームワークとは、同じく有名コンサルティング企業であるマッキンゼーが生み出したとされる、7つの要素から成り立つフレームワークです。

7つのSはStrategy(戦略)、Structure(構造)、System(システム)、Shared value(価値観)、Skill(能力)、Staff(人材)、Style(文化)から成り立ちます。

特に上3つのSはハードの経営資源を、下4つのSはソフトの経営資源を指し、これらの要素は互いに作用しあっています。

ここでのポイントは、これらの構造が企業独自に価値を生み出すように設計されているか、を分析することです。

自社にユニークな特徴はどこに隠されているのか、それを強化している要因はどこにあるのか、これらを学び、戦略に落とし込んでいくことが重要なのです。

また、7Sの中には似たような要素も含まれていますが、それぞれは違った意味合いを持っています。

例えば、スタッフとスキルはダブっているように見えますが、スタッフは外面的な頭数を指しており、スキルは内面的な質を意味します。

また、スタイルとシェアードバリューは、スタイルが内面的な価値観であり、シェアードバリューはそれが表に出現した際の行動様式を指しています。

スポンサーリンク

「ビジネスフレームワーク10選」まとめ

この記事では、10個のおすすめビジネスフレームワークを解説しました。

これらのフレームワークを駆使して、ハイクオリティの企業分析をしましょう。

また、分析の結果、企業の競合の中でのポジションが分かったら、それを改善するための方法を考察しましょう。

分析するだけでは現状は変わらないので、そこから次の一手を選定できるかがカギとなります。

ぜひ参考にしてみてください。

  • 3C
  • 5F
  • PEST分析
  • SWOT分析
  • VRIO分析
  • AIDMAモデル
  • バリューチェーン
  • アンゾフの成長マトリクス
  • BCGマトリクス
  • 7Sフレームワーク

コメント