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「菜根譚」を分かりやすく解説

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「菜根譚」をご存知でしょうか?

中国がまだ宋の時代のときに生まれた、人生訓を書き記した本です。

かなり昔の本ではありますが、これから学べることは非常に多いです。

そこで、この記事では「菜根譚」を参考に、生きづらい現代を上手に幸せに生きる方法を解説していきます。

管理人
管理人

人生に不安を抱いている人を救済するような本です!今が辛い人にはぜひ読んでいただきたいです。

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菜根譚とは

菜根譚とは、洪自誠という宋の時代の儒学者が書いた本です。

宋の時代というと、日本がまだ平安時代の頃で、今から約1000年前に書かれたということになります。

とても古い本なんですね!

そしてこの著者である洪自誠さんですが、詳細はほとんど不明です。

仏教や道教について長く学んでいたようですが、詳しいことは分からないそうです。

「菜根譚」という本の名前ですが、これは「人はよく菜根を咬みえば、すなわち百事をなすべし」という古事に由来しています。人生の苦境を、固い野菜を噛むように耐えることができたら、全てのことを成し遂げられる、という意味を示しています。

本の内容は人生訓が300以上書かれている形で、非常に学びが多いものとなっています。

そして何よりも注目するべきは、3つの宗教(儒教、仏教、道教)を合体させていいとこどりをした人生訓が書かれている、という点です。

宗教にはそれぞれ対象の層があり、それぞれ違った強みや弱みがあるのですが、それらのいい部分だけを選び抜きとったものが、「菜根譚」というわけです。

ちなみにその3つの宗教について簡単に解説すると、

儒教=学問を収め、身を立て、国を治めることを説くエリートの思想
道教=自分が求めるモノを得て、のんびり暮らすことを説く民衆の思想
仏教=今現在において心が苦しい人を救い出す思想

このようになっています。

そして「菜根譚」はこれらを1つにまとめあげたわけです。

なぜ3つの宗教が1つになったのでしょうか?

それは当時の時代背景が理由です。

「菜根譚」は、約280年続いた明の王朝が滅亡しかかっているタイミングで生まれました

この時代は、国家の財政難、政治闘争、国民の生活の貧窮化に加え、ペストや天然痘など病の流行が重なり、非常に大変な時代でした。

そんな時代のなか、人びとは彼らの支えであった儒教への価値観も揺らぎ始めていました。

いったい何を信じたらいいのか、どうすれば救われるのか、誰も分からない状態のときにこの本は生まれたのです。

そんな揺れ動く人々の心を支えるために、この「菜根譚」には幅が持たせてあるのです。

3つの宗教を合体させ、柔軟な解釈ができるように幅を持たせる

このようにして「菜根譚」は当時の人々の精神面を救っていたのです。

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菜根譚の教え

ここからは「菜根譚」の人生訓について解説していきます。

平穏無事こそが最高の幸せ

あなたにとっての幸せは何でしょうか?

幸福になるために財産や地位、名誉を求める人がいますが、これは正しいのでしょうか?

本当の幸せは何か?という質問に対する「菜根譚」の回答は、

何事もなく、平穏無事に暮らせること

です。

名も知られない普通の人間の生活の中に、最高の幸せがあるのだと言います。

住む家がなかったり、食べ物が無かったり、おしゃれな服を持っていない人のことを、かわいそう、という人がいますが、全くそんなことはありません。

むしろ財産を持っている人にも深刻な悩みは存在しているのです

財産や地位、名誉を持っている人でも、それ相応の悩みを持っているはずです。

しかし多くの人は、彼らの良い部分だけを見ようとして悪い部分は見ません。

無事に生きていられること最高の幸せと心得ましょう。

ちなみに、「菜根譚」では平穏無事を幸せとする上で、自力で得た財産や名声、権力は価値があるものだと言います。

問題は、そこにばかり注目してしまうことなのです。

欲求や感情に流されている人生であれば、何をしても満足をすることはできません。

逆に自分の心や精神が充実していたら、どんなに質素な食事でも十分幸せなはずなのです。

幸福と不幸の感情は、本質的には表裏一体なのです

一般的には幸福と言われることも不幸の危険性を秘めているのです。

例えば、女性が出産をして子供を産むとき、母親の身体は非常に危険な状態となります。

また財産や地位、名誉を持っている人は誇らしいかもしれませんが、同時に命を狙われるリスクが上がるわけです。

つまり、悲しみという感情だけが不幸を呼ぶわけではないのです

平穏無事が最高の幸せである、ということを知りましょう。

心の雑念を消す

どんなに幸福になりたいと思っていても、自分の心が曇っていては叶わないと「菜根譚」には書かれています。

人間にとっての幸福と不幸は自分の心の在り方次第です。

全ての物事は表裏一体でできており、幸福の裏には不幸が、喜びの反対には悲しみが潜んでいます。

そして、心が曇り動揺していると、物事の本来の姿を見失ってしまうのです

心が乱れていたら、自分を助けようとしている友人が、自分を攻撃しようとしている敵兵に見えてしまうのです。

心が曇るとは、心が雑念に支配されていることを意味します。

雑念が心を支配している時は、物事の本質を見極めらえないのと同時に、自分のことも分からなくなってしまいます。

自分とは本来どんな人間で、何が好きで、何をしているときに喜びを感じるのか、このようなことが一切分からなくなってしまいます。

現代人の多く、特に若者は「自分探し」をする傾向があります。

これは非常に大切なことであり、人生を充実させるためには欠かせないものです。

しかし、どんなに時間をかけて自己分析をしたところで、自分の心が曇っていては何も見えてこないのです

ではどうすれば心の雑念は消え去るのでしょうか?

「菜根譚」では、暮らしの中にゆとりを持ち、自分と向き合う時間を大切にすることをオススメしています。

早朝や静かな夜に、自分と向き合う時間を作る習慣を取り入れましょう。

この習慣を継続することで、煩悩が消え本来の心が現れ、本当の自分が見えてくるのです。

時間は心の持ちよう

時間がない時間がないと慌ただしく人生を生きている人がいますが、その先に果たして幸福は存在するのでしょうか?

忙しく仕事をすることは、あなたの幸福に繋がるのでしょうか?

「菜根譚」では、時間とはその人の気持ちの持ちようで、長くもなり短くもなると言っています。

これは場所も同じです。心の持ち方次第で、狭い部屋だった大きく見えたり、更に小さく見えたりするのです。

全ては道理は結局、心にたどり着くのです。

楽しく生きたい、時間を無駄にしたくない、という願望をしっかりと持ちましょう。

しかし、多くの人はこれに気付くのが死に直面したタイミングです。

普段は全く考えない、死という存在をしっかりと認識したときに初めて、自分の今までの時間の過ごし方を後悔するのです。

人間が死ぬ時に後悔することについてはこちらで詳しく解説しているので、ぜひご覧ください!

今まで頑張って貯めてきた財産や、教育を施した子供、気を使って作り上げた人間関係は、最後はなんの役のもたたないのです。

つまり、なんの心配もなく後悔もしないような時間の過ごし方が大切になってくるわけです。

暇なときはただダラダラとして時間を過ごすのではなく、自分のために時間を使うことで人生の幸福度は上がります。

時間とは心の持ち方次第であり、自分が望むようにアレンジできるのです。

誠実な心を持つ

人として恥じない生き方、つまり誠実な心を持って生きること、が立派な人生を送る上で最も大切だと「菜根譚」には書かれています。

経済的に豊かか、成功できるか、学歴があるか、全て関係ありません。

誠実な心さえあれば、その人は必ず立派な人生を送ることができます。

世の中には嘘をついて媚びへつらい、優遇されるように生きている人もいます。いわゆる誠実ではない人です。

このような人は人よりも早く出世したり、評価されたりするかもしれません。

しかし、この成功は一時的な成功です

絶対に長続きはしないでしょう。

同じく、自分の功績を周りに自慢する人がいますが、これもまた理想的な姿勢ではありません。

その行為には、人間の価値は外面にしか宿らない、という信念が隠されています。

この信念がある限り、人間の本当の魅力に気付くことはできず、立派な人生を送れないです。

大切なのは、自分の道を信じ、まっとうな生き方をすることなのです。

そこまで言われると、常に誠実であることを心掛ける必要があるのでは?と身構えてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。

大切なのは、規範を踏み外さない範囲で、自分の生きたいように自然体で生きることです。

良い人間関係を築く

良い人間関係を作ることは、人生を幸せに生きるためには欠かさないものです。

そして「菜根譚」にはこの良い人間関係を作り出すための原則が書かれています。

それが次の通りです。

  • 相手の小さな過ちを咎めない
  • 相手の隠したいことを暴かない
  • 相手の過去の過ちをいつまでも覚えておかない

これらの原則をしっかりと守れば、他人から恨まれることなく良い人間関係を築け、なおかつ自分の成長にも繋がります。

またもう一つ重要な原則があります。

それが

  • 自分が与えたことに関しては、一切の見返りを求めないこと

です。

相手からの恨みを買わないこと、それこそが一番の見返りであると心得ましょう。

この世界には色々な人がいます。

人に全く興味を示さない人や、逆に興味がありすぎて配慮しすぎてしまう人などです。

そして、「菜根譚」ではこのどちらともが良くないといいます。

君主たるもの偏りのない者を目指すべきなのです。

思想や行動が片方に傾倒しすぎることは、それ相応の危険性を伴うのです。

例えば、酒は飲みすぎると危ないですが、全く飲まないというのも楽しくないです。ほろよい程度を理想としましょう。

立派な行いであったとしても、やりすぎるとそれは誹謗中傷の的になります。

何事もバランスをとり、丁度良いくらいを目指しましょう

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まとめ

菜根譚とは、明の末期に書かれた人生訓です。

そこから学べることは次の通りです。

  • 平穏無事こそが最高の幸せ
  • 心の雑念を消す
  • 時間は心の持ちよう
  • 誠実な心を持つ
  • 良い人間関係を築く

実際の本には他にも多くの人生訓が書かれています。ぜひ手に取ってみてくださいね!

管理人
管理人

無駄な情報が多すぎる現代は、特に心の雑念を消すことが難しいです。

自分だけの時間をしっかりと定期的に取るようにしましょう。

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